「本当はどうしたいの?」
そう聞かれても、答えが出てこない。
仕事を続けたいのか、辞めたいのか。今の関係を続けたいのか、離れたいのか。これから何をしたいのか、自分でもよくわからない。
このような状態になると、「自分にはやりたいことがないのでは」「自分のことなのに、なぜわからないのだろう」と不安になる方もいるでしょう。
ナイアはこの状態を、周囲の期待、不安、過去の経験、「こうあるべき」という思い込みが重なり、自分本来の感覚が聞こえにくくなっている、と捉えます。
まずは、自分の感覚が聞こえる状態へ戻していく。
そこから、自分軸は少しずつ取り戻せます。
1. 「自分がどうしたいかわからない」は、他人の期待を優先してきたサイン
長い間、人に合わせてきた方ほど、自分の本音がわからなくなることがあります。
・親が喜ぶ選択をしてきた
・職場で期待される役割を優先してきた
・相手を傷つけないよう、自分の気持ちを抑えてきた
・「普通はこうする」という基準を守ってきた
こうした行動は、責任感や優しさの表れでもあります。
ただ、それが長く続くと、自分の中の判断基準が少しずつ外側へ移っていきます。
「私はどうしたいか」よりも、
「どうすれば嫌われないか」
「どうすれば評価されるか」
「どうすれば迷惑をかけないか」
という問いが先に出るようになるのです。
これは、いわゆる「他人軸」の状態です。
他人軸でいること自体が悪いわけではありません。人と関わって生きる以上、相手への配慮は必要です。
問題は、他人の期待が、自分の感覚より常に優先される状態が続くことです。
その状態が長くなると、自分の本音は小さくなり、やがて「何を感じているのか」がわかりにくくなります。
自分がどうしたいかわからない時は、「答えがない」と結論づける前に、これまで誰の期待を基準に選んできたのかを振り返ってみるのも一つの方法です。
2. 自分軸とは「自分勝手になること」ではない
自分軸という言葉に、少し抵抗を感じる方もいるかもしれません。
「自分を優先したら、わがままなのではないか」
「周囲に迷惑をかけるのではないか」
特に、長く人を支えてきた方や、責任ある立場にいる方ほど、この感覚を持ちやすい傾向があります。
しかし、自分軸とは、周囲を無視して好き勝手に生きることではありません。
自分の気持ちや価値観も、判断材料の一つとして尊重することです。
経営でも、仕事でも、人間関係でも、すべての要望に応え続ければ、時間もエネルギーも枯渇します。
自分というリソースをどこに使うのかを決めるためには、
「これは本当に自分が引き受けたいことなのか」
「この選択は、自分の価値観と合っているか」
という内側の判断軸が必要になります。
自分軸を持つことは、人との関係を切ることではありません。
むしろ、自分と相手の境界線が明確になることで、相手の人生まで背負わず、自分の責任も相手に委ねず、より健全な関係を築きやすくなります。
「相手を大切にすること」と「自分を後回しにすること」は同じではありません。
この違いに気づくことが、自分軸へ戻る大きな一歩になります。
3. 本音は、大きな答えより「小さな感覚」から見つけていく
朝目が覚めたとき、まどろみの中で、「本当はどうしたいのか」と自分に聞いてみる。最初は、何も浮かばなくても、次第に、
「今日は一人でいたい」
「今日はこれを食べたい」
「本当は断りたい」
というような、日常の小さな感覚が浮かぶようになります。
自分軸を取り戻すためには、いきなり人生の答えを出すより、小さな選択で自分の感覚を確認することが有効です。
「私はどう感じているだろう」
「心地よいか、違和感があるか」
「やりたいのか、やりたくないのか」
一度、ご自身の内側に問いかけてみてはいかがでしょうか。
ここで役立つのが、直感です。
ナイアは、直感を「考える前に届く感覚」としています。
本音も直感も、強い言葉で主張してくるとは限りません。むしろ、「なぜかわからないけれど、こちらが気になる」というような、ごく静かな感覚として現れることがあります。
頭の中が不安や周囲の意見でいっぱいの時ほど、その小さなサインは聞こえにくくなります。
だからこそ、答えを探し続けるより、まず思考のノイズを減らすことが重要になります。
ナイア本音がわからないときは、思考のノイズをクリアにする。
長い間、他人の期待や役割、不安、過去の経験を優先してきたことで、自分の本音がわからない時は、悩み続けるのをやめて、エネルギーを整える、という視点が役立ちます。
思考のノイズを手放しエネルギーがクリアになると
自分を信頼し、自分で選べる状態に戻っていくことができます。
まずは今日の小さな選択から、「私は本当はどうしたいだろう」と確認してみてはいかがでしょう。
その積み重ねが、自分の人生のハンドルを、自分の手に戻していきます。





